3週間続く右足しびれが心配になって来られた方です。

目次

ヒアリング

3週間ちょっと前から、右足(お尻から足先まで)にしびれを感じるということで来院されました。

この方のお友達が、以前から当院で施術を受けられていて、ご紹介を受けて来られました。

・何もしていなくても常にしびれている

というのに加え、特に

・同じ姿勢が一定時間続くと、その後動き始めた時にしびれる

というのが一番の難点とのことでした。

また、もっと以前から腰に違和感があり、お仕事で前屈みの姿勢になると痛みもあるとのことでした。

施術

初回

初回は腰の可動域や足の筋力の強弱など、検査をしっかり行いました。

足の力はしっかり入っていて、左右差もあまりありませんでしたので、

しびれは血行不良から起こっているだけ

と判断できました。

お尻から足先まで、全体的にしびれが出ているので、腰の奥の方か、鼠径部(股関節の内側(前側))あたりのいずれかに、固くなった筋肉があり、これが血管を圧迫しているものと考えられました。

初回の施術は DRT のみ行いました。

その結果、

・腰の前屈(前に曲げる)は、手が床につきそうなくらい軟らかかったのが、少しだけ固くなった
・腰の後屈(後に反らす)は、固くてあまり後ろに反れなかったのが、軽く反れるようになった
側屈(上体を横に倒す)や回旋(左右にひねる動き)は、どちらも左に動かすのがつらかったのが解消した。

…という変化がありました。

「施術後の検査」というと、「施術前より軟らかくなっている」だろうと考えるのが、一般的ですし、この方も前に曲がりにくくなって、ちょっと戸惑っていらっしゃるようでしたが、

こういうことも珍しくはありません。

要するに、骨盤が倒れたり、腰が丸まった姿勢が定着していまい、

「必要以上に前に曲がりやすくなっていた」

ものが是正されたと考えられます。

こういうパターンの人は、施術前は

「前屈が意外なほど軟らかいのに、後にはあまり反れない」

という状態で、つまりは前後のバランスが悪いのですが、施術後は前にも後ろにもバランスよく動けるようになるわけです。

実際、この方も、

「腰の感じは軽くなった」

と仰っていたので、前に曲げる動作が施術前より固くなっていても、それはそれで正常な可動域になったと言えます。

2回目

施術前の問診で、

「初回施術の後、しばらくはしびれが気にならないくらいになっていたが、今日はちょっとしびれている。」

とのことでした。

・1回で常時あるしびれはある程度解消
・同じ姿勢続くと、その後動いた時のしびれはある

ということでした。

この日は DRT の後、腰の左側の筋肉の固さを解消する施術を加えました。

3回目

この日は前回とあまり状態は変わらず、

常時あるしびれは解消
・同じ姿勢続くと、その後動いた時はまだしびれる

とのことで、「以前のように足がしびれてツライということはなくなった。」と仰いました。

基本調整の DRT の後、まだ大腰筋(右側)の緊張が残っていて、これがしびれの原因と思われましたので、これをゆるめる施術を行いました。

また、右の腰の筋肉(腰方形筋)の調整で、この日の腰のハリは解消しました。

今後

しびれが常に気になっているという当初の状態はなくなりましたが、完全にしびれなくなったわけではないので、ぶり返したりしないように、しっかり改善するまでは施術を受けていただくようにご案内しています。