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椎間板ヘルニアと診断された40代男性です。お仕事が忙しく、なかなか定期的に通うのが難しい方で、今回も少し期間が空いていたのですが…。
目次
ヒアリング
最初は軽いぎっくり腰がきっかけで来院されました。
初回で症状はある程度軽減したのですが、バイクでツーリングに出掛けるのが趣味だそうで、前傾した運転姿勢のせいもあるのか、元々腰への負担が大きく、そうしたことも含めてしっかり身体のケアをしたいということで、回数券を購入されました。
ところが、お仕事が多忙で、なかなか定期的に通っていただくのが難しかったそうで、今回も3週回以上空いておられたので、ちょうど気にかかっていたところに
「急ですが、今日空いていますか?」
とお電話いただき、夕方お仕事の合間に来られました。
お話しを伺うと、
・太腿からふくらはぎにかけて痛い場所がいろいろ変わる。
・足にはしびれもある。
という状態でした。
2年くらい前にぎっくり腰になった時にも
「軽度のヘルニアがある。」
と言われていたそうですが、今回も病院へ行くと、MRI 検査をして、
「一番下のところがヘルニアになっている。」
( ※ ご本人の説明によれば、おそらく腰椎4番と5番の間にある椎間板が飛び出ていたとのこと。)
という診断を受けたとのことでした。
それで、何とかお仕事の合間に時間がとれたので、当院に来院された…という状況でした。
施術
初回(ヘルニアの診断を受けた後での1回目)
まず、腰の可動域を検査すると、
前にはある程度屈めるが、後ろには全く反らせない
という状態でした。
その他、左大腿の前面、側面に圧痛があり、足の親指も力がかなり弱くなっていました。
※ 症状が痛みだけであれば、椎間板ヘルニアの診断を受けていても、それほど憂慮することはないのですが、しびれもあり、足指の力がしっかりと入らないという点から、ヘルニアによって神経圧迫が起きていることが明らかですので、あまり軽く考えることはできない状態です。
通常、腰部椎間板ヘルニアで痛みが出ている場合、
後には反らせるが、前屈みになろうとすると痛くて出来ない
というパターンが多いですが、この方は全く逆でした。
さらに言えば、後ろに反るどころか、まっすぐ立っているだけでも痛い状態でしたので、通常の施術のように「うつ伏せに寝る」ということ自体が無理で、何とか寝てみていただいても、すぐに痛みが出てきたので、体勢を変えていただくことにしました。
座っている方が楽とのことでしたので、座位で施術を行いました。
通常行っているうつ伏せでの DRT の基本調整は、背骨全体を調整することで、最終的に首の上の方の骨(頸椎2番)の歪みをとるのが目的となるのですが、
座位では、直接首の骨の歪みを調整します。
これを行って、再度腰の可動域を検査すると、後ろに全く反らせなかったのが、少し反らせるようになっていました。
角度で言えば、
0° ==> 10°
くらいの変化でした。
この時点で、首と肩の指標は変化(痛みが軽減)していましたが、左大腿の圧痛はあまり変わりませんでした。
こういった時に、筋肉や骨格の調整をしても、ヘルニア(飛び出た軟骨)がすぐにどうにかなるわけではありませんので、ヘルニアの症状がある時に有効な経絡(ツボ)を使った内臓調整を加え、様子を見ていただくことにしました。
2回目
前回の後、1週間後にご予約いただいていたのですが、またお仕事の関係でキャンセルになってしまい、施術計画通りは行えませんでした。
それからまた2週間空いて、再び電話があり「何とか仕事を早めに切り上げられた」とのことで、今晩お越しいただきました。
正直、予定通りに来られていなかったので、あまり状態は改善していないだろうと思っていたのですが…
意外にも、痛みは半分以上良くなっていたとのことでした。
ご本の主観にはなりますが、ピーク時の痛みを「10」として、
前回来院時が「7~8」くらい
→ 前回の施術後しばらくして「2~3」くらい
→ いまの「2~3」程度の痛みが残っている
という経過だったようです。
ただ、痛みは当初より軽減しているとはいえ、
・明け方はどの姿勢になってもつらい。
・左足に力が入らず、急ぎたくても走れない。
という具合で、まだまだ不自由な様子でした。
今回も施術前に腰の可動域を検査したところ、前後屈(前に曲げる、後ろに反る)は前回よりかなり改善されていて、後ろにも比較的大きる反らせるようになっていました。
もちろん、うつ伏せ姿勢も問題なかったので、まず通常の DRT 施術を行い、その後で頭蓋骨調整を加えました。
今回は、施術前の時点で後ろに反ることも出来ていましたが、施術前後で比較てすると、やはり変化は出ていました。
↑ 施術前より、さらに後に反りやすくなりました。
腰と左大腿の痛みが軽減し、力が入りやすくなって腰が安定したので、首も大きく反るようになっています。
足の親指の力もかなり回復していました。
※ ご紹介している写真は一例であり、施術の効果には個人差があります。
今後
お仕事が忙しいとはいえ、ヘルニアと診断されている以上、
・なおさら定期的な施術が大事である。
・しっかりと改善するためには回数もそれなりに必要である。
などを改めてお伝えし、次回予約をとっていただいて、極力予定通り来院して、さらなる改善と、再発防止のケアのための施術を受けていただくようご案内しています。
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