まだ20代の女性ですが、腰痛がだんだん回復しにくくなってきたということで来院されました。

目次

ヒアリング

学生時代のアルバイトで立ち仕事をしていた頃からの腰痛です。
社会人となった今でも立ち仕事が中心で、重い物を持つことも多く、悪化してきたように感じるとのこと。

最初は痛くなってもすぐ治っていたそうですが、だんだん「常に痛い」状態になってきたということです。

腰全体に広がる慢性的な痛みと肩こりにお悩みで、ふとした動作の瞬間にも痛みが走ることがあるとのことでした。

施術

1回目

「何日か前は屈むのが痛かった。」

とのことでしたが、念のためと思って検査してみると、

・前後屈(前に屈む、後ろに反らす)
・側屈(状態を左右に倒す)
・回旋(左右にねじる)

すべてに痛みがあり、特に前より後ろに反らそうとした時にかなり強い痛みがあって、ほとんど反らせないくらいでした。

こういった時こそ、あまりあれこれ刺激を入れない方が良いので、初回の施術は DRT のみにしました。

施術後も指標はほとんどが

「少し圧痛がマシになった」程度でしたが、腰の痛みそのものは少し軽減した感じとのことで、5日後に予約をとってお越しいただくことになりました。

2回目

初回の施術後に「好転反応」(リンク先準備中)についてはご説明してありましたが、過敏反応が顕著に出たようで、

・翌日、腰と足全体が結構痛くなった
・前屈みがつらかった
・今日(2回目来院時)もマシにはなっているが結構痛い

とのことでした。

こういった反応は、

施術を受け始めた初期には特に出やすい

ということを改めてご説明し、刺激をより弱く、より短時間の施術にし、うつ伏せの通常 DRT の後、座った状態で頸椎を直接調整する施術を加えました。

指標は、前回よりも圧痛が軽減し、施術の効果が出ていることは確認できましたので、あとは整った状態が維持されるように、普段の姿勢を十分気をつけていただくようにお伝えしました。

3回目(今日)

最初のうちは、まだ好転反応がいろいろ出ているかもしれないと思いましたが、意外と

腰の痛みはかなりマシになっていて、それほど気にならないくらい

とのことでした。

それとは別に、左足かかとの内側の痛みがあるとのことでしたが、これは施術による反応というわけではなく、こちらも少し前から痛みがだんだん強くなってきていたのだそうです。

施術はまず通常の DRT を行いました。

自覚症状はかなり軽減されているとは言え、指標の圧痛の変化が十分ではなく、施術後もまだ

「最初の半分くらいの痛みがある」

というくらいでした。

特に肩(僧帽筋)と首(頸椎)の指標の痛みが残っていたので、

・ご自身が感じる以上に疲労がたまっていること
身体の回復力はまだ本調子でないこと

をお伝えしました。

その後、左足の様子をみさせてもらうと、過去にひどい捻挫をしてるような痕跡があり、ご本人も

「左右どちらかは覚えてないけど、捻挫をしたことはあります。」

とのことで、足首とかかとの調整を少し加えました。

足首の動き改善と、かかとの痛みの軽減を確認して、施術を終えました。

今後

腰の痛みはあまり気にならなくなっているとのことでしたが、

頸椎や肩(僧帽筋)の指標には、施術前にはまだ強い圧痛があり、
特に頸椎は施術後もまだ少し痛みが残る

という具合ですので、自覚症状がほとんどないくらいになっているとは言え、まだ安心できる状態ではないので、油断せずに、良い状態を保って再発を予防できるように、しっかり指標の痛みがなくなるまで来ておかれるようにご案内しています。