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淡路島から遠路はるばる来られた男性。
2ヶ月ほど前から左肩が疼いて眠れなくなったとのことです。
目次
ヒアリング
わざわざ淡路島から、当院を検索して来られました。
2ヶ月くらい前から症状が出てきたと仰っていて、お話しを整理すると
・首が思うように動かせず、特に上を向く動きができない。
・左腕が疼き、夜も痛みで目が覚めるほどの状態が一ヶ月続いた。
・左手で体重を支えることができない。
・一時期は左腕から指にしびれがあった。
ということでした。
最初にかかった整形外科では、レントゲンを撮って「異常なし」と言われ、首の牽引(けんいん)もしてもらったが良くならず、
次に、接骨院で揉みほぐしてもらったが、それでもなかなか痛みが退かず、
最後にペインクリニックで痛み止めの注射を打ってもらい、薬ももらって、とりあえず痛みは退いてきたが、腕や肩のハリがとれない。
…という経過だったそうです。
ただ、さらに詳しくお聞きしていみると、もっとずっと前から「五十肩」の状態で、左手は思うように上がらず、肩関節も筋肉がこり固まったようになっていたとのことでした。
そこへきて、冬場に2ヶ月くらい寒い屋外での仕事が続いて、その頃から痛みが強くなってきたと、ご自身では感じるとのことでした。
その他、
・しばらく作業をしていると腰がはってくる。
・姿勢が悪いのは自覚している。
とのことで、
「子供の頃(40年以上前)、親に連れられて整体を受けに行き、身体が良くなったのを覚えているから、今回も整体を受けてみようと思って探した。」
と仰っていました。
施術
ペインクリニックにも行かれていたので、注射と処方された痛み止めの薬で、ピークの激痛からはある程度軽減している状態で来られましたが、いわゆる「痛み止め」は、痛みの伝達を止めているもので、言わば脳を騙しているだけですから、
「痛みがマシになった」
ということと、
「患部の状態が良くなった」
ということとは別物だと、分けて考える必要があります。
痛みが軽くなっているからと言って、肩や腕の筋肉がゆるんで「良い状態」に戻っているわけではないということですね。
それに対して、整体や手技療法は、痛み止めの注射のように瞬時に痛みを止めることはほとんどできませんが、症状の出ている箇所や、場合によってはそれ以外の原因となっている箇所の状態を整えることで、本質的な改善を目指していきます。
初回~2回目
初回は肩や首の可動域を細かく検査してから、調整はまず基本の DRT を行い、変化を見ました。
検査の圧痛や可動域(痛みの度合いや動く範囲)に少しでも変化があれば、自然に改善は進みますが、遠方から来られているので、なるべく早く改善するようにと、肩や肘、腰の筋肉や関節の調整を加えました。
3回目
2回目に来られた時には
・手のしびれはもうない。
・頭痛もかなりマシになった。
とのことでしたが、3回目の際には、逆に
・ちょっと調子が悪い。
・肩、首のハリが強い。
と仰っていましたので、2回目の施術の刺激がやや強かった可能性があると考え、3回目は必要最小限の施術にとどめました。
可動域の改善だけは、ご自身でも見て確認していただこうと思い撮影させていただきました。
この時の変化は大きくありませんが、左手が少し上がりやすくなりました。
客観的に体の変化を脳が認識することで、ご自身の「回復力に火が付く」こともあります。
この方の場合、まさにそのような感じで、ここからトントン拍子に改善が進みました。
4回目
この時も背骨と頭蓋骨の調整中心に最小限で行いました。
3回目と比べると明らかに手の上がる角度が変わっています。
5回目
実はこの時まで、ご自身では
「(左肩の痛みは)相変わらずですわ~。」
と仰っていて、左手で体重を支えるのは、まだ痛くて無理だと言われていました。
ところが…
前回と比べるとさらに手は良く上がるようになっていました。
しかも、うつ伏せでの施術が終わって
「ちょっと起きてみて下さい。」
と言うと、普通に「腕立て伏せ」のような感じで両手で身体を起こして立ち上がられたので、
「左肩、痛くないんですか?」
と尋ねると、
「そう言えば、立てたね(苦笑)。」
…と。
痛みはゼロではないものの、左手に力を入れても、前ほど痛くはなくなっていたようです。
6回目
基本調整 DRT に加え、肋骨を引き上げる操作を加えました。
右手よりも高いくらいに上がるようになりました。
(※ 同じシャツを着られていますが、Before と After は1週間空けて別の日に撮った写真です。)
最初と最後の比較
撮影を始めた3回目と比べると、歴然の差です。
想定していたよりも早く改善されたと思います。
※ ↑ ご紹介している写真は一例であり、施術の効果には個人差があります。
毎週海を渡って(笑)お越しいただきましたが、回復してもらえて良かったです。
今後
6月以降はお仕事が忙しくなるとのことで、定期的に通うのが難しくなるため、5月中に何とかしてほしいとご希望でした。
何とかある程度は決着できたと思いますが、まだ「全く痛みがない」状態まで改善しきったわけではありませんので、6月以降もお仕事の都合がつく限りお越しいただくようにお伝えしています。
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