5~6年前から慢性的に腰痛があり、寝起きに腰周り全体が固まって動けないという女性です。

目次

ヒアリング

お仕事で重い物を運ぶことも多く、負担がかかるせいか5~6年前から腰が痛くなり、当初は病院に行って出された痛み止めとシップ、コルセットで対処していたそうです。
その後、整体の施術を受けていたが、その整体院が移転してしまってからは、再び病院の薬などに頼っていたそうですが、最近状態が悪く、

・腰周り全体的に、骨が固まっているような感じがする。
朝起きた時、腰を曲げることが出来ず、起き上がるのもままならない。
足先だけがすごく冷える
・両腕ともだるく、バンザイしようとしてもあまり高く上がらない。

といった症状でお困りでした。

朝、起きた時は腰が固まっているが、動き出したら徐々にほぐれてきて、日中はまあまあ普通に動けるというあたりから、冷えが原因で腰の筋肉全体が固くなってしまっているのが原因と考えられます。
明け方というのは、気温も一日の中で一番低い時間帯ですし、体温も低くなり、筋肉の中の老廃物が流れにくく、硬さがひどく感じられます。
動き始めると徐々に体温も上がり、血行も良くなって筋肉から老廃物が流れ出て柔らかくなり、痛みが緩和されていきます。

特に冬場は、こういった症状を訴える方は多いです。

この方は足先が冷えている自覚もあるとのことで、こうした症状の典型例です。

施術

1回目

通常通り、基本調整の DRT を行いました。

施術後の指標検査では圧痛がしっかり軽減していて、

「足がポカポカしてきた。」

との感想をいただきました。

また、立っていただいて、腰の動作を確認したところ、前後屈と側屈(前に曲げる、後ろに反る、左右に倒す)、回旋(左右にひねる)、どれも腰の動きが良くなった実感はあるとのことでした。

2回目

前回と同様に DRT を行ったところ、やはり腰の動きはスムーズになりました。

短時間の調整で変化が出ることと、施術を行う手が暖かく感じられたこともあってか、

「魔法の手ですね~。」

と仰っていただきました。

その後、股関節の動き(横に開く範囲)がまだ悪かったので、それを改善する施術も加えたところ、

股関節が動きやすくなったことで、腰の反りがさらく柔軟になり

両手をバンザイする動きも、最初は手が水平よりわずか上に上がるくらいだったのが、30°くらい上まで上がるようになりました。

今後

その場でしっかり変化は出ていますが、冷えから来る腰周りの固さはなかなか頑固で、朝はやはりまだつらいとのことでしたので、腰周辺の筋肉をしっかり柔らかくすることと、冷え症改善の施術を続けていく必要があります。

ご自身で腰をゆるめるセルフケアもお伝えして、取り組んでいただくようにしています。