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腰椎すべり症のため、両足にしびれがあり、10分ほど歩くとしびれが強くなって歩けなくなり、少し休むとまた歩ける…という、所謂「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」の症状でお悩みの方です。
目次
ヒアリング
若い頃からずっと野球をされていて、体力はしっかりしている方なのですが、ご両親の介護などで負担がかかったせいか、腰を傷めてしまい、走ったり跳んだり、上下の動きが加わると腰がひどく痛むので、野球をできなくなってしまったそうです。
数年前に野球をやめ、それから痛みやしびれがひどくなったとのことで、朝起きた時も痛みが強いとのことでした。
徒歩で出掛けると
・10分ほどで足がつらくなり、どこかに座って休まないといけない。
・しばらく休んでいるうちに回復してきてまた歩ける。
・歩いているとまたつらくなってきて休む。
といったことを繰り返す、所謂「間欠性跛行」と呼ばれる症状です。
腰の深いところの筋肉が緊張して固くなっており、それによって痛みが出ると同時に、固くなった筋肉が主要な血管を圧迫してしまうため、足(腿)に十分な血液が供給されなくなり、そのため血行不良でしびれを感じたり、筋肉を動かすエネルギー源がなくなって動けなくなる、というのがこの症状の原因です。
施術
3回目まで
初回の DRT 調整で指標の変化は良かったので、これを中心に様子を見ながら
・経絡
・大腰筋、腰方形筋などの腰の筋肉群
・腎臓の位置
などの調整を適宜行いました。
3回目でようやく
「少し歩きやすくなったかも…。」
とのことでしたが、明らかに良くなったという実感はなかなか得られませんでした。
8回目まで
当初、改善の実感は薄かったようですが、当院で行っている指標検査では、施術後の変化がしっかり出ていましたし、腰を前に曲げたり反らしたりといった可動域が大きくなるとか、その動きをした時の痛みが軽くなるといった、その場での改善では毎回見られていました。
何度か来られた後で、若い頃に腎臓の問題を指摘されたことがあると伺いましたので、その関連の施術を加え、ご自身でもできるツボ刺激などのセルフケアもお伝えしました。
8回目にしてようやく
「随分前と比べると良くなってきている感じがする。」
というお言葉をいただきました。
直近
10回目の時には、施術前の検査で、すでに以前より動きが良くなっているのが確認できました。
(当初は少し動かしただけで痛かったのが、今は角度を大きく動かしたところでようやく痛みが出る…といった感じです。)
ただ、施術では良い変化は出ているのですが、残念ながらご本人の諸事情で、少し期間が空いてしまうこともあり、そうするとまた症状がぶり返してきてしまうようです。
今もご家族の介護を続けられているので、その負担もかかっているため、改善の足枷になっているようです。
今日も前回から少し空いてしまいましたが、施術を受けられると、DRT の基本調整だけでも、その場で
反らすと痛かった腰が大きく反らせるようになる
など、変化はしっかりと出ますので、このまま続けていけば改善していく軌道には乗っていると見られます。
今後
間欠性跛行の改善は、やはり時間を要することが多く、なかなか短期間での改善は難しいものです。
とは言え、当院の短時間の基本調整だけで指標の変化はもちろん、痛みも軽減し、腰の可動域もその場で改善はしていますので、あとはいかにして良い状態を定着させていくかが課題になります。
当院では、DRT によって背骨を的確に良い状態に調整しています。
これによってご本人の自然治癒力が最大限引き出されます。
この状態を維持していくためには、ご自身で良い姿勢をキープするように頑張っていただく必要があり、そのことはもちろんご来院時にも時間を割いてご説明しています。
特に座っている時の姿勢の悪さが原因で、施術の効果を定着させられないケースが多いですので、座り姿勢が崩れないようにするための工夫の仕方は院内でご案内しています。
当院も最善を尽くしますが、ご自身でも生活習慣や姿勢に気をつけていただくことで、相乗効果によりしっかりと改善していきます。
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